2018年3月30日金曜日

教育費用について(後半):学費はインフレする可能性が高い

立派なニワトリになっておくれ
(前半はこちら)
よく日(キートン山田ボイス)

重要な事実として、学費はインフレする可能性が高いという事を忘れてはいけない
大学の学費上昇率は常に物価のそれを上回っている
この30年で私大の学費は4倍にも高騰している、複利計算で年5%弱というペースだ
参考:家計負担の現状と教育投資の水準





日銀の思惑が外れ、デフレがもう20年続いたとしても、学費だけは上昇し続けるかも知れない
5%複利で18年回したら2.4倍以上になってしまう
ここ数年の上昇ペースが比較的緩やかである事を踏まえても、実際に必要な学費は1.5~2倍くらいを見ておくのが安全であろう

1.5倍だとしても900~1200万円くらいだ……うーん……300万円くらい足りないぞ……
まぁ、ボーナスも全額幼少期の学費に消える訳ではないし、給料だって今より多少は上がるだろう
これらを随時貯蓄していけば何とかなる気がする
18年で300万円であれば年あたり17万円弱なので、嫁にも協力してもらえば達成可能な水準だと思う

2倍になっていたら少々キツイ
それはもうリスク資産に手を付ける時かも知れない
仮にボーナスの追加投資が全く無くなると想定しても、18年後には元本で1000万円を超えるくらいにはなっているスンポーだ
iDeCo分は引き出せないが、それを差し引いても700万円前後はある
運悪く多少マイナスになっていたとしても、学費の足しぐらいにはなろう


ジジが援助してくれそうな気もするが、彼は彼で個別株に手を出したりしており、イザという時に頼りにならない可能性がある
そもそも、子どもの学費を親にタカるような大人にはなりたくない


奨学金という手もあるが、本当に最後の手段だ
出来れば手を出したくない
もちろんその時は、就職した子ども自信の稼ぎから返済してもらうのが前提ではあるが、そう上手くいかない場合も多々あるだろう

奨学金を借りて大学へ行く、というのは、言わばレバレッジを掛けた自己投資である
高卒と大卒で、生涯賃金の差はおよそ5000万円くらいなので、この5000万円というリターンを狙って数百万円という借金を負うことになる

そしてこのリターンはとっても不確実で、大卒だから確実に給料がよい会社に就職できる保障はない
本人のやる気や能力はもちろん、大学のランクやその時の社会情勢によって大幅に前後し得る
ずっと同じ会社で働き続ける可能性も低いだろう


大学を出てから高卒でもできるような仕事に就く人生も、別にそれはそれでよいと思っている(私もそんなクチだから偉そうなことは言えない)
大学に行った「もとが取れている」かどうかは、目先の就職や賃金だけではなく、人生全体で判断すべきだ

だけど現実的に、それなりの賃金を得られないと借金を返せない、というシビアな問題が発生する
フリーターやニートになってしまったら目も当てられない
期待したリターンは得られず、借金だけがそこには残る事になる……


色々と試算してみたが、じつは無視している部分もある
学費とはまったく別に、数百万円クラスの出費があるかも知れない、という点だ

クルマはこの前買い替えたばかりだが、少なくとも1回は買い替えが必要になるだろう
どちらかの親の介護が発生するかも知れないし、私や妻が何らかの病気をする可能性もある(その時は収入も途絶えるのでダブルパンチだ)
これらの事態に際して、破産する事はおそらくないだろうが、学費の一部が毀損する可能性は大いにある


何もかも想定していてはキリがないが、一つだけ言えるのは、「お金はいくらあっても足りない」ということだ
父の凄さを実感させられる
何しろ、私の母は専業主婦だったのだ


え? 老後費用?
年金を信じてるから……(白目)

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